088 後輩が凱旋しました。
大会に出場していた後輩(たまに話題に上がる彼)が、帰ってくるので、迎えにきました。
彼が大会に出場すると聞いたときは、本当に嬉しかったです。その大会はオープンではなく、トップクラスの選ばれた選手しか出場できないのです。
あちゃ本(雑誌アーチェリー)の巻頭カラーページに掲載されるであろうビッグな大会に、私がかつて指導し可愛がっていた彼が出場するとは……
感動です。
誇りに思います。
しかし、今回の戦績は、かなり残念なものだったようです。そして、彼は来年、雪辱を期すと気合いを入れていました。
「俺には無理だった」とか、
「記念に出ただけだし…」とか、
「金の無駄だった」とか、
そんなマイナスことを彼は一切言わなかったです。
出てくる言葉は、
来年、もっと戦えるためにはどうすべきか…
という前向きな攻めの内容ばかりでした。そんなことを熱く話す彼を嬉しく眺めてました。
偉い、さすがだね
しかし、活躍する彼に対しては、
嬉しい
誇らしい
感動
と感じてはいましたが、実際に彼に会うとそれ以外の別な感情も沸々と湧き上がってきました。
悔しい
見てろよ、俺だって…
チクショー、やってやるぜ!
羨望、嫉妬…なのでしょう。
こんな感情が湧き出てくる俺って…
フフッ、若いな
実際は、中指が手術後の痛みと腫れで、役に立たず、素引きすら全く出来ないのです。
早くアーチェリーがしたい
これが今の全てですね。