049 注射しました。
中指が痛みで動かせなくなり、腫れも大きくなりました。曲がらない指を痛みに耐えながら強引に伸ばそうとすると、パキンって指が跳ね上がります。
まさに ばね指 だったりします。
まー、仕事が忙しく、整形外科の最終受付時間である18:00に行くことが中々できませんでした。
通院できず、アーチェリーできず、の日々がズルズルと続きました。
先日、ようやく通院できました。とっとと手術して、このばね指問題を解決させたいと考える私に
「もう一回なら、痛み止めの注射できますよ。ま、手術しちゃってもいいけど…」
美人の女医さんは、つまんなさそうに、棒読みで答えました。
「面倒なんで、とっとと切っちゃいましょう」
と私が爽やかに答えると、彼女は表情が一変し…
「じゃ、いつやろっか?」
嬉しそうに、無邪気に返してきます。
S
…そうだ、この先生、こういう人だった…
ところがここで問題発生。
手術自体は15分もあれば余裕で終わるとのことだったのですが…
① 手術は、朝しかやらない。
② 手術は、平日しかやらない。
③ 手術は、違う病院でやる。
④ なんだかんだで、昼前までかかる。
働かされ盛りの中間管理職的な40代に、そんな時間はありません。ましてや今は大忙しです。結構、温かい職場なので、半日休んで手術しておいで、と言ってもらえそうな気もするのですが…
つい先日、腰痛で一週間入院し、多大なる損害を与えている私には、そんなことは言えません。
そして、もう一つ… こんな思いが大きくなってきました。
早く アーチェリーがしたい。
方針転換です。痛み止めの注射をお願いしました。
「3月の末に、半日休める日がきっとあるので、その時に切ります。それまで持たせるために注射をお願いします。」
少し残念そうになった彼女の表情に、私はとても申し訳なく思いました。
指の根元ら辺に、綿棒で赤チンみたいなものを塗られました。注射器を握りしめた途端、サバサバし過ぎの美人の先生の目が輝き始めました。
機嫌が直って、良かった…。
そんなことを思いながら、その瞬間を待ちました。
ぴっ!
っと注射器のカバーを、映画のワンシーンのようにカッコよく外すと…
ずぶっ!
刺す位置の確認もせずに、迷いも遠慮も優しさもなく、勢いよく刺しました。まさに必殺仕事人の京本政樹のように。
うっ
痛みを必死でこらえる私に、
「ごめんね」
ごめんねという気持ちは全く感じられません。こみ上げる歓びが抑えられない、というオーラだけが伝わってきます。
この先生は、切り刻むような手術のとき、大興奮するんだろうな…
え?
私は気づきました。
違う、前回とは…
前回よりも深くまで突き刺さっている…
前回と刺さっている場所が五ミリ違う…
ううう、
……何事も勢いが大事なんですね、先生!
結果
痛み止めがしっかり効くのに前回は、二日。
しかし、今回は、五日。
美人なので、許します。