075 手術日が決まりました。
今回のお話は「049 注射しました」を先に読んでもらうと分かりやすいと思います。
前回、中華料理屋さんで決まったうちの一つ、「右のばね指の手術」について早速、整形外科へ診察に行きました。
「お久しぶりですね」
美人な先生は、いつも通りやや棒読みで言いました。
「手術したいと思います」
私はこの先生が、『手術』というワードに、すかさず生き生きと反応してしまうということを経験から知っています。そのため、いきなりこう切り出してみました。
言った瞬間、彼女の目が、キラン♪。切りつけれることがとても嬉しそうです。きっと診察室向きではなく、手術室向きなのでしょう。
そんな彼女はやはり…
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「みぎちゅうしけんしょうえん…」という言葉に、『へ〜、中指は、なかゆびではなく、専門的にはちゅうしって読むんだな〜』なんて思いながら、女医さんの話をぼんやり聞いていました。
生き生きと説明してくれます。
この辺りに麻酔をブスブスブスと射って、ここをこうやって切り開いて、開いたとこをこう固定して、出てきた中のとこを……
楽しそうに説明する彼女とは相対的に、説明を聞きながら、具体的なイメージをありありと膨らませてしまった私は段々とビビリ始めました。
……やばい、怖い
気持ちを切り替えようと模索した私は、励みにしようと質問をしました。
「アーチェリーの練習はいつからできるでしょうか」
数日もすれば、できますよ。
こんな答えであろうと根拠もないのに自ずと確信していました。
1ヶ月は無理ですね、人によっては3ヶ月経ってもイマイチな人もいますし、再手術もない話ではないし。
ちーん。
ま、取り敢えず、八月初めに切ってきます。